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化学:β-ジケトンの位置選択性とエナンチオ選択性が非常に高い直接アリル化

Nature 487, 7405 doi: 10.1038/nature11189

ケトンのエナンチオ選択的アリル化は、3級カルビノールがごく少数の方法でしか合成できないことを考えると特に、不斉反応設計における基本的に重要な課題である。合成化学の分野からはこの課題に大きな関心が集まっていたにもかかわらず、成功はおおむねほんの数種の単純ケトンに限られていた。複雑な官能基を持つケトンを選択的にアリル化する方法があれば、重要な目標化合物の化学合成でのケトンアリル化法の有用性が大いに増すと考えられる。今回我々は、単純な操作によるβ-ジケトンの位置選択的かつエナンチオ選択的な直接アリル化について述べる。β-ジケトンが求核種として働く強い傾向は、エノール型を用いて必要なブレンステッド酸の活性化を行うことによって克服された。この反応は、容易に合成可能であり、エナンチオリッチで複雑な官能基を持つ3級カルビノールの総数を大幅に増やす。この結果はまた、β-ジケトンの反応性に関する、100年以上にわたって認められてきた常識を覆すことになった。

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