Article 脳:到達運動の際の集団的神経活動動態 2012年7月5日 Nature 487, 7405 doi: 10.1038/nature11129 運動皮質に関する理論の大部分は、神経活動が運動のパラメーターを表現しているとしている。この考え方は、神経活動が光のパターンを表現している一次視覚皮質についての知識からきている。しかし、運動皮質と視覚皮質との間の類似性がどの程度のものなのかは、よくわかっていない。運動皮質の単一ニューロン応答は複雑で、どの運動パラメーターが表現されているかに関しては異論が多い。類似性はむしろほかの運動系、つまり周期的な神経活動が一般的原則となっている系との間にあるのかもしれない。今回我々は、到達運動の際の運動皮質応答に、短いが強い振動成分が含まれることを明らかにする。これは非周期的行動としては意外なものである。振動の振幅と位相は、運動準備段階から自然に続いており、運動準備神経活動での機構的役割が考えられる。この結果は、集団応答の意外だが驚くほど単純な構造を示している。この基盤構造によって、個々の神経応答の不可解な特徴の多くが説明できる。 Full Text PDF 目次へ戻る