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宇宙:Ia型超新星残骸SNR 0509-67.5にはもとの伴星が存在しない

Nature 481, 7380 doi: 10.1038/nature10692

Ia型超新星は、白色矮星の爆発から始まると考えられている。爆発は2つの白色矮星の合体(「二重縮退星」起源)、あるいは伴星からの質量輸送(「単一縮退星」起源)によって引き起こされる可能性がある。前駆天体が何であるかは現在でも決着がついておらず、例えば近年の単一縮退星起源に対する反対論は、広く否定されている。二重縮退星前駆天体と単一縮退星前駆天体を見分ける方法の1つは、既知のIa型超新星残骸の中心を調べて、かつての伴星が存在するかどうかを確認することである。チコ・ブラーエによって観測された超新星の前駆天体では、かつての伴星らしきものが見つかっているが、この主張については議論が続いている。本論文では、大マゼラン星雲にある超新星残骸SNR 0509-67.5(400±50年前のIa型超新星の位置で、その光エコーに基づいて算出された)の中心領域には、半径1.43秒角の領域内に、実視等級26.9(絶対等級MV=+8.4)の範囲まで、もとの伴星が存在しないことを報告する。(これは、伴星が爆発によって「蹴り飛ばされた」可能性がある 3σの最大距離に対応する。)かつての伴星が非常に暗い限度にまで存在しないというこの結果は、この超新星に対してこれまで発表されたすべての単一縮退星モデルを除外する。残された唯一の可能性は、この特殊なIa型超新星の前駆天体が、二重縮退星系であったということである。

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