Letter 宇宙:重力マイクロレンズ法による観測から天の川銀河の星それぞれには1個以上の惑星が束縛されていることがわかった 2012年1月12日 Nature 481, 7380 doi: 10.1038/nature10684 知られている太陽系外惑星(系外惑星)のほとんどは、視線速度法やトランジット法を使って発見されている。これらの方法は共に、主星の比較的近傍にある惑星を検出するのに向いている。そして、今までの研究により太陽に似た星のうちの約17〜30%に惑星があることがわかっている。一方、重力マイクロレンズ法は、主星からずっと離れた所にある惑星を探査する。最近、重力によって束縛されていない、もしくは主星から非常に遠い所にある惑星の種族がマイクロレンズ法で発見された。これらの惑星は、少なくとも天の川銀河内の恒星と同じくらいの数が存在する。本論文では、2002〜07年の間に集められたマイクロレンズ法によるデータを統計分析し、主星から0.5〜10 AU(1 AUは地球太陽間の距離)の間に束縛されている惑星の割合を明らかにした結果を報告する。解析結果から、恒星のうち17+6-9%にジュピター型の惑星(0.3〜10 MJで1 MJは地球質量の318倍)があることが見いだされた。クールネプチューン(地球質量の10〜30倍)やスーパーアース(地球質量の5〜10倍)はもっと多く見られ、恒星1個当たりの存在度はそれぞれ52+22-29%と62+35-37%である。惑星が周囲を回っている恒星は例外的ではなく、むしろ一般的であると結論される。 Full Text PDF 目次へ戻る