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宇宙:巨大な楕円銀河の中心部に存在し、太陽の100億倍の質量を持つ2つのブラックホール

Nature 480, 7376 doi: 10.1038/nature10636

過去数十年間にわたって行われた観測的研究から、すべての大質量銀河の中心には超大質量ブラックホールが存在することが示されている。初期宇宙におけるクェーサーの光度と輝度揺らぎは、その一部が太陽質量の100億倍を超える重さのブラックホールによって駆動されていることを示唆しているが、このような天体の残骸は近傍宇宙で見つかっていない。巨大な楕円銀河メシエ87には、これまで知られているうちで最大質量のブラックホールが存在しており、その質量は太陽の63億倍である。本論文では、地球から98メガパーセクの距離にある銀河団中で最も明るいNGC 3842には、太陽の97億倍の質量を持つ中心ブラックホールが存在し、また103メガパーセクの距離に位置するかみのけ座銀河団中で最も明るい銀河であるNGC 4889には、それに匹敵するか、あるいはそれ以上の質量のブラックホールが存在することを報告する。これらの2つのブラックホールは、ブラックホール質量と恒星の速度分散、あるいは親銀河バルジの光度との間の、広く使われてきた相関を直線外挿することで予測されるよりも、かなり大きな質量を持つ。これらの相関は、それほど大質量ではない楕円銀河中のブラックホール質量の予測に対しては依然として有効であるが、我々の計測は、最も大規模な銀河やそれらのブラックホールの成長にはまた別の進化過程が影響を及ぼしていることを示唆している。

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