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生理:鋤鼻系の化学受容の分子構成

Nature 478, 7368 doi: 10.1038/nature10437

多くの陸生脊椎動物で、種特異的化学シグナルや性特異的化学シグナルに対する社会的反応や防御的反応の仲介には鋤鼻器官(VNO)が重要な役割を担っている。マウスのVNOでは、フェロモン受容体候補が250種以上も同定されているが、個々のVNO受容体が感知するシグナルの正体は、ほとんど解明されていない。我々は、VNOによるフェロモン検出を交尾や攻撃、防御的反応などに結びつける分子論理の手がかりを得るために、動物が出すさまざまな合図に対する個々の鋤鼻受容体の応答プロファイルを明らかにしようと試みた。本論文では、マウスが持つ多数の鋤鼻受容体それぞれが感知する行動および生理に関係する刺激のレパートリーと、鋤鼻系のシグナル検出の包括的地図の作製について報告する。鋤鼻受容体の2つの種類(V1RとV2R)では、化学感覚情報をコード化する戦略が根本的に異なっており、特定の動物群や化学構造を特異的に認識する方向へ、それぞれ異なる受容体サブファミリーが進化してきたことが明らかになった。鋤鼻受容体の大まかなサブセットと、それらが感知する動物行動および生理に関する同系刺激との関連付けから、鋤鼻系の情報コード化の分子基盤が確立でき、行動の特異性の基盤にある神経機構のさらなる研究のための新たな道が開ける。

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