Article 進化:中国で発見された始祖鳥様の獣脚類化石と鳥群の起源 2011年7月28日 Nature 475, 7357 doi: 10.1038/nature10288 始祖鳥(Archaeopteryx)は、最も原始的な鳥類として広く受け入れられており、それゆえに鳥群(Avialae)の起源を解明するうえで中心的な存在と考えられているが、派生的なマニラプトル類が近年発見されたことで、鳥群としての始祖鳥の地位は揺らいでいる。本論文では、中国で発見された始祖鳥様の新種の獣脚類化石について報告する。この化石はさらに、鳥群に特有なものと従来考えられていた長く頑強な前肢など多くの特徴が、実はもっと大きなくくりの分類群である原鳥類(Paraves;鳥群およびデイノニコサウルス類からなる)の特徴であることを示している。特に注目されるのは、この新しい分類群を包括的な系統分析に加えると、始祖鳥がデイノニコサウルス類に入ってしまうことである。統計的な裏付けは暫定的なものにとどまるが、この結果は、恐竜から鳥類への移行の中心に始祖鳥を据えることに疑問を投げかけるものだ。今後の研究で今回の新たな系統学的仮説が確認できれば、鳥群の祖先の状態に関する現行の仮説は見直しを迫られることになる。 Full Text PDF 目次へ戻る