Letter

宇宙:地球のトロヤ群小惑星

Nature 475, 7357 doi: 10.1038/nature10233

小天体が、太陽から見て公転軌道上で惑星の前方あるいは後方60°の「三角点」付近にあると、惑星と同じ軌道を安定に共有できることが初めて明らかにされたのは、1772年である。このような「トロヤ群小惑星」は、木星、火星、海王星で、惑星と同じ軌道上で周回しているものが見いだされている。地球に随伴するトロヤ群小惑星は、見える位置関係のために観測が困難なことから発見されていないが、これ以外の種類の共軌道小惑星(馬蹄形軌道や準衛星)は観測されている。我々は、地球トロヤ群の可能性がある天体を求めて赤外データのアーカイブ調査を行い、候補天体2010 TK7を見いだしたことを報告する。これに続いて光学観測が行われ、2010 TK7は先行ラグランジュ点L4の周りを秤動している地球のトロヤ群伴星であることが確認された。その軌道は少なくとも1万年以上安定している。

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