Letter 宇宙:太陽の3 × 1011倍以上の質量を持った暗黒物質ハロー中に位置するサブミリ波銀河 2011年2月24日 Nature 470, 7335 doi: 10.1038/nature09771 遠赤外線波長の銀河系外背景光は、宇宙にあって可視光で見ると暗く塵に富み、1年に太陽質量の数百倍という速度で星を形成している星形成銀河に由来する。これらの暗いサブミリ波銀河を個別に研究することは、遠赤外線望遠鏡の空間解像度が相対的に低いために難しい。だが、それらの平均的な特性は、例えば背景強度の変動の角度パワースペクトルなどの統計学的手法を用いて調べることができる。このパワースペクトルを計測した以前の試みでは、集団化の振幅がハローモデルに基づく単純な仮説で計算したレベルを下回ることを示唆する結果が得られた。本論文では、250、350、500 µmでの輝度揺らぎのパワースペクトルでは、分角のスケールで線形予測を上回る集団化の超過が見られることを報告する。この超過から、サブミリ波銀河が、350 µmでlog10[Mmin/M◎] = 11.5+0.7−0.2(M◎は太陽質量)となるような最小質量(Mmin)を持った暗黒物質内に位置することが見いだされた。この暗黒物質ハローの最小質量は、宇宙の星形成にとって最も効率的な質量スケールに対応し、銀河形成の半解析モデルによる予測よりも小さい。 Full Text PDF 目次へ戻る