Letter 構造生物学:大腸菌の重金属排出複合体CusBAの結晶構造 2011年2月24日 Nature 470, 7335 doi: 10.1038/nature09743 大腸菌(Escherichia coli)などのグラム陰性細菌は、内膜と外膜の両方を貫く三者複合体排出ポンプにより有毒化学物質を排出する。このポンプを作っている3つの要素は、内膜の基質結合輸送体、膜融合タンパク質および外膜に繋留されたチャネルである。融合タンパク質は、ペリプラズムで輸送体をチャネルへ接続している。この三者排出複合体の結晶学的モデルは、この系に含まれるさまざまな要素の共結晶化が非常に困難であるとわかったためにまだ得られていない。我々は以前、大腸菌のCusCBA排出系の内膜輸送体CusAと膜融合タンパク質CusBの両方の結晶構造を示した。本論文では、CusBA排出複合体の共結晶構造を報告し、三量体として存在している輸送体(またはポンプ)CusAが、6つのCusBプロトマーと相互作用し、CusAのペリプラズムドメインがこれらの相互作用に関与していることを明らかにする。6つのCusB分子は連続したチャネルを形成しているらしい。CusAとCusBの相互作用の親和性は、mMの範囲であることがわかった。また、三量体CusC外膜チャネルの三次元構造を予測し、三者排出集合体の集合モデルを作製した。このCusC3–CusB6–CusA3のモデルは、細菌の細胞外膜を完全に貫き、Cu IやAg Iイオンを排出する750 kDaの排出複合体を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る