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免疫:自然免疫による抗体応答の規模と持続性のプログラム化

Nature 470, 7335 doi: 10.1038/nature09737

成功をおさめたワクチンの多くは、一生の間持続しうる持続的な抗体反応を誘導する。こうした応答が起こる機序はわかっていないが、このようなワクチンはToll様受容体(TLR)を介して樹状細胞を活性化することを示す証拠が増えつつある。例えば、経験的に開発されたワクチンの中で今までで最も成功したものの1つである黄熱ワクチンYF-17Dは、多数のTLRを介して樹状細胞を活性化し、炎症性サイトカインを刺激する。樹状細胞で特別な組み合わせのTLRを活性化することによって、サイトカインの相乗的な産生を誘導することが可能で、それはT細胞応答を増強するが、抗体応答に対する影響はわかっていない。このような抗体応答をプログラムする自然免疫の重要なパラメーターの解明は、ワクチン学における重要な難問となっている。今回我々は、抗原に加えてTLR4およびTLR7を介してシグナルを伝えるリガンドを含む合成ナノ粒子を用いてマウスを免疫すると、抗原と単一のTLRリガンドを含むナノ粒子を用いて免疫を行った場合に比べて、抗原特異的な中和抗体の相乗的な増加が誘導されることを実証した。これと一致して、胚中心と形質細胞応答の持続性が亢進し、リンパ節では1.5年以上続いた。意外にも、早期に見られる短寿命の形質細胞応答は、単一のTLRリガンドを用いて観察した応答と比べて増強されていなかった。免疫後7日目に単離した活性化B細胞の分子プロファイリングは、B細胞記憶に向けた早期プログラム化を示していた。抗体応答は、B細胞および樹状細胞両方のTLRの直接的な活性化とT細胞ヘルプの効果に依存していた。免疫化は、マウスでは致死的な鳥およびブタインフルエンザウイルス株を完全に防ぎ、またアカゲザルでは流行性H1N1インフルエンザに対する強力な免疫を誘導した。

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