Letter 進化:エディアカラ紀初期の巨視的で形態が多様な真核生物の群集 2011年2月17日 Nature 470, 7334 doi: 10.1038/nature09810 深海性のアバロン生物相(約5億7,900万〜5億6,500万年前)は、巨視的で形態が複雑な生活形を持つ最古の既知化石群集とされることが多い。アバロン生物相の出現は、エディアカラ紀中期の深海の酸素量増加によって引き起こされたと従来考えられてきた。今回我々は、エディアカラ紀の藍田累層(Lantian Formation;中国南部の安徽省南部)の黒色頁岩に、炭素質圧縮構造の形でほぼ原位置で保存された、さまざまな形態の底生大型化石からなる多様な群集を発見した。この藍田生物相は、おそらくアバロン生物相以上に古く、分類学的にも異なっており、巨視的真核生物の形態的多様化がエディアカラ紀初期、おそらくはマリノア氷期の直後に生じた可能性があり、エディアカラ海洋の酸化還元の歴史が従来考えられていた以上に複雑であったことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る