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生理:AMPKとカルシニューリンによる寿命延長はCRTC-1とCREBにより仲介される

Nature 470, 7334 doi: 10.1038/nature09706

AMPKの活性化、あるいはカルシニューリンの不活性化は線虫(Caenorhabditis elegans)で老化を遅くし、哺乳類における加齢関連病変の治療標的になると考えられている。しかし、寿命延長に対する影響を仲介する直接の標的はまだ明らかでない。哺乳類で、CRTC(CREB-regulated transcriptional coactivator)はエネルギー恒常性、がん、小胞体ストレスなどのさまざまな生理過程に関係するコファクターのファミリーである。今回我々は、AMPKとカルシニューリンの両方が、線虫の唯一のCRTCであるCRTC-1の翻訳後修飾だけによって寿命延長を調整していることを示す。CRTC-1はAMPKの直接の標的であり、in vivoでCRH-1(CREB homologue-1)転写因子と結合することがわかった。AMPK活性化あるいはカルシニューリン不活性化の寿命延長促進効果は、CRTC-1とCRH-1の活性を低下させ、CRH-1ヌルの線虫に似た転写応答を誘導する。crtc-1の発現低下はcrh-1に依存して寿命を延長し、crh-1発現を直接低下させると寿命延長が誘導され、これらのことはCRTCとCREBの老化へのかかわりを実証している。総合すると、これらの結果は、AMPKとカルシニューリンの下流での寿命決定におけるCRTCとCREBの新たな役割を明らかにしており、進化的に保存された経路が低エネルギーに対応して寿命を延長する分子機構を明らかにしている。

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