Letter 細胞:lncRNAは、3′UTRとのAluエレメントに仲介される二本鎖形成によりSTAU1介在性mRNA分解をトランス活性化する 2011年2月10日 Nature 470, 7333 doi: 10.1038/nature09701 Staufen 1(STAU1)介在性メッセンジャーRNA分解(SMD)は、翻訳活性を持つmRNAでその3′非翻訳領域(3′UTR)が二本鎖RNA結合タンパク質のSTAU1に結合しているものの分解にかかわっている。以前の研究で、100ヌクレオチドの先端部分を持つ19塩基対からなるステムが、ADPリボシル化因子1(ARF1)mRNA内のSTAU1結合部位であることが示された。だが、我々はSMDの他の標的の3′UTRにおいて、これに相当する構造を同定することができなかった。今回我々は、SMD標的の3′UTR中のAluエレメントと、細胞質中のポリアデニル化された長い非コードRNA(long non-coding RNA;lncRNA)のAluエレメントとの間での不完全な塩基対形成によって、STAU1結合部位が形成可能であることを示す。1個のlncRNAが単独で、SMD標的サブセットの発現を低下させることができ、またこれとは別のlncRNAによって同じSMD標的サブセットの発現を低下させることも可能である。これらは、非コードRNAとAluエレメントの今まで知られていなかった機能である。3′UTRにAluエレメントを有するすべてのmRNAが必ずSMDの標的となるわけではなく、たとえ他のmRNAをSMDの標的とする相補的lncRNAが存在する場合であっても同様である。既知のトランス活性化RNAエフェクターのほとんどは200個以下のヌクレオチドからなり、核小体低分子RNAやマイクロRNAもこれらに含まれる。STAU1のmRNAへの結合がlncRNAによってトランス活性化されるという今回の結果は、細胞がタンパク質をmRNAに動員して、こうしたmRNAの分解を誘導するために用いる予想外の戦略を明らかにしている。我々は、これらのlncRNAを1/2-sbsRNA(half-STAU1-binding site RNA)と呼んでいる。 Full Text PDF 目次へ戻る