Letter

宇宙:赤方偏移z ≈ 5.3にある大質量の原始銀河団

Nature 470, 7333 doi: 10.1038/nature09681

ビッグバン後39億年(3.9 Gyr;z = 1.62)という早い時期にまでさかのぼる、大質量の銀河団が発見された。これらには、もっと早い時代に形成された星が含まれている。現在の冷たい暗黒物質モデルを用いた宇宙論的シミュレーションでは、このような系は「原始銀河団」、すなわち階層的に合体して銀河団を形成する大質量銀河の初期の密度超過から発生すると予測されている。これらの原始銀河団領域自体は階層的に形成され、したがって非常に大質量の銀河を含んでおり、これらは明るいクエーサーやスターバーストとして観測される可能性があると予測される。しかし、高赤方偏移の原始銀河団はまれで観測が難しいため、こういう予測についての観測による証拠はわずかしかない。本論文では、ビッグバン後10億年(z = 5.3)に形成された原始銀河団領域について報告する。大質量銀河からなるこの銀河団は、13メガパーセク以上にわたって広がっており、分子ガスに富んだ系と明るいクエーサーを含んでいる。これらの大質量銀河からは、この領域での暗黒物質と光を放つ物質の質量が、太陽質量の4 × 1011倍以上であるという下限が設定され、これは最も初期の銀河団に対する宇宙論的シミュレーションから予測される値と矛盾しない。

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