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系統分類:無腸動物は珍渦虫と近縁の新口動物である

Nature 470, 7333 doi: 10.1038/nature09676

珍渦虫動物門および無腸動物門の生物は、系統が議論されている海洋性蠕虫である。当初は、両者とも扁形動物に近縁とされていたが、その系統学的な位置付けは分子的データによって改められ、珍渦虫動物門はおおむね新口動物と結びつけられ、無腸動物門は左右相称動物の系統の最基部で分岐した分類群として位置付けられた。最近の系統ゲノミクス的データからは、珍渦虫動物門と無腸動物門は姉妹分類群であり、両者で左右相称動物の早期に分岐した1つの群を構成することが示唆されている。今回我々は、3組の独立したデータセット(ミトコンドリア遺伝子、38,330アミノ酸残基の系統ゲノミクス的データセット、および新しいマイクロRNA[miRNA]群)を総合し、無腸動物門の位置付けが、進化速度計算の際に起きるロングブランチアトラクション(LBA)による人為的な結果の影響を強く受けることを明らかにする。LBAを最小化すると、無腸動物と珍渦虫が共に新口動物に属することが一貫して支持された。珍渦虫および無腸動物は、我々がXenacoelomorphaと命名した分岐群に結びつけるのが、最も自然な系統分類と考えられる。Xenacoelomorphaは、水腔動物(半索動物および棘皮動物)の姉妹群である。我々は、これまでのmiRNA群の解析が無腸類では形質の喪失による影響を受けており、両群とも新口動物に特異的な1つのmiRNAおよびRsb66遺伝子を有することを明らかにした。また、珍渦虫が水腔動物と共有するmiRNAは1つ、無腸類と共有するmiRNAは2つである。この系統分類は、繊毛の微細構造や散在神経系など、珍渦虫動物門および無腸動物門に共通する特徴と符合しており、Xenacoelomorphaが、体腔、管状の腸、鰓孔を含め、さまざまな新口動物的特徴を失ったことを示唆している。

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