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細胞:ビフィズス菌は酢酸の産生を介して腸管病原性感染を防止できる

Nature 469, 7331 doi: 10.1038/nature09646

ヒトの腸には、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)のようにヒトの生理や病理に有益な影響を与える細菌をはじめ、さまざまな微生物が定着している。ビフィズス菌の有効性の中でも最も際立っているのは、宿主防御応答の調節と感染症からの防御である。それにもかかわらず、このような影響の基盤となる分子機構はほとんど解明されていない。このような機構を解明するために、ビフィズス菌のみを定着させたマウスに、腸管出血性大腸菌(Escherichia coli)O157:H7による致死的感染を起こさせるという単純なモデルを用いて、統合「オミクス」アプローチにより解析した。本論文では、ある種のビフィズス菌に存在するATP結合カセット型の糖トランスポーターをコードする複数の遺伝子が、大腸菌O157:H7によるマウスの感染死からの防御に寄与することを示す。この効果の少なくとも一部は酢酸の産生増加の結果と考えられること、また、それにより腸管内腔から血液への大腸菌O157:H7志賀毒素の移行が阻害されることがわかった。我々は、防御作用を持つビフィズス菌によって産生される酢酸が上皮細胞による腸粘膜防御能を向上させ、これによって致死的な感染から宿主を防御すると提案する。

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