Letter 宇宙:超大質量ブラックホールは銀河円盤や疑似バルジと相関がない 2011年1月20日 Nature 469, 7330 doi: 10.1038/nature09694 超大質量ブラックホールの質量は、それらの親銀河のバルジ成分が示す特性と相関があると考えられているが、対照的に、銀河円盤とは相関しないようだ。円盤が成長した「疑似バルジ」は、特性の点でバルジと円盤の中間であり、疑似バルジもバルジと同じようにブラックホールと相関するのか、あるいはしないのかは明らかになっていない。この問題の解決は、銀河のどの部分が(おそらくブラックホールからのエネルギーのフィードバックにより安定化されることで)ブラックホールと共進化するのかの決定にかかっている。本論文では、力学的に発見されたブラックホールを伴う銀河の疑似バルジの分類について報告し、それらとバルジを持たない最大の銀河における速度分散の最近の測定結果とを結びつけた。これらのデータから、ブラックホールが円盤と相関しないことが確認され、ブラックホールが疑似バルジとほとんど、あるいは全く相関を持たないことが示された。我々は、ブラックホールへのエネルギー供給には2つの異なる方式があると考える。バルジ内のブラックホールは、合体によってガスが落下しクエーサー様の現象にエネルギーを供給する際に、急速に成長して大質量となる。対照的に、バルジを持たない銀河や疑似バルジを持つ銀河の小さなブラックホールは、低い光度のセイファート銀河として成長する。前者の成長は全体的な過程によって推進され、したがって最大規模のブラックホール群はバルジと共進化するが、後者の成長は局所的かつ確率的に引き起こされ、円盤や疑似バルジと共進化しない。 Full Text PDF 目次へ戻る