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細胞:CENP-BはレトロトランスポゾンのLTRによって複製フォークが停止した領域のゲノムの維持を保障する

Nature 469, 7328 doi: 10.1038/nature09608

CENP-B(centromere-binding protein B)は、ヘテロクロマチンおよびセントロメアのサテライト反復配列に局在する、広く保存されたDNA結合タンパク質である。分裂酵母のCENP-Bホモログは、ヒストンデアセチラーゼの染色体上へのリクルートによって、LTR(long terminal repeat)型レトロトランスポゾンの活性を抑制することが示されている。しかし、CENP-BはDNA複製にまだ解明されていない役割ももっている。本論文では、CENP-BがLTR上の複製フォークの進行を促進するという分子機能をもつことを示す。CENP-Bの機能を失った変異体では、LTRによって直接リクルートされるDNA結合因子Sap1(switch-activating protein 1)に依存した複製フォークの進行阻害によって、ゲノム不安定性が増大する。Sap1依存的な複製フォーク進行阻害活性が失われると、複製フォークが制限なく進行できるようになるが、その結果、レトロトランスポゾンにとって不利なゲノム再編成が引き起こされる。我々は、レトロトランスポゾンがSap1を染色体上へリクルートして複製フォークの方向性に影響を与え、また複製フォーク進行阻害部位近傍での転位に影響を与えると結論する。その一方で、CENP-Bはこの活性を打ち消すことにより複製フォークを安定化すると結論される。我々の結果により、染色体上の不安定な部位でのLTRの役割、およびCENP-Bがペリセントロメアヘテロクロマチンあるいはサテライト反復配列に局在する理由を説明できるかもしれない。

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