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進化:実験的ニッチ進化によって引き起こされる多様性–生産力関係の強度の変化

Nature 469, 7328 doi: 10.1038/nature09592

生物多様性と生態系機能(biodiversity and ecosystem functioning;BEF)の関係は、群集生態学および生態系生態学の基礎であると同時に、保全生物学および政策立案の意思決定を行ううえで欠かせない基準となっている。進化史は、種の形質、ひいては種の資源利用能力を決定するので、BEF関係に影響を及ぼすはずだ、という考え方が近年提唱されている。今回我々は、実験的進化をBEF実験と組み合わせることによって、この仮説を検証した。まず海洋環境から細菌20株を分離し、それぞれを広食性細菌または狭食性細菌に進化させた。次に、これらの狭食性細菌、広食性細菌、および祖先細菌を含む1〜20種からなる群集を用い、BEF関係の強度に進化史が与える影響を検証した。広食性細菌からなる群集は、環境の不均一性を利用する能力が優れているため、平均して生産力が高かった。しかし、BEF関係の勾配は、狭食性細菌群集のほうがニッチ相補性が高いために大きくなった。今回の結果は、BEF関係が過去の進化的事象の名残に大きく左右されることを示している。

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