Letter 宇宙:HR 8799を軌道運動する第四の惑星の画像 2010年12月23日 Nature 468, 7327 doi: 10.1038/nature09684 近傍の恒星HR 8799の高コントラストの近赤外線撮像によって、3個の巨大惑星が明らかになっている。そのような画像が得られたのは、撮像された惑星の軌道が広く(> 25天文単位;1天文単位[1 AU]は地球と太陽間の距離)、それらの惑星が若くて(< 100 Myr)、形成の間に獲得した重力エネルギーを放射しているために現在も高温で明るいからである。太陽系外惑星分野における重要な論点の1つは、木星より大質量の外惑星(> 10 AU)が一段階の重力不安定性によって形成されたのか、それともコアの降着に続いて、主として水素とヘリウムからなる大質量の外層が集積するという二段階過程を通じて形成されたのかという問題である。本論文では、HR 8799に4つ目の惑星が存在し、これがほかの3つより内側にあってほぼ同じ質量をもつことについて報告する。4つ目の惑星が加わったことで、この系は現在の惑星形成モデルに対する難問となった。こうしたモデルはどれも、4つの惑星すべてのin situ形成を説明できないからである。4つの若い巨大惑星と既知の低温/中温のデブリ帯を伴うHR 8799の惑星系は、大きく離れた(> 10 AU)ところでの巨大惑星の形成と進化を研究するための唯一の実験室といえる。 Full Text PDF 目次へ戻る