Letter 物理:量子ドット共鳴蛍光を介したスピン依存量子飛躍の観察 2010年9月16日 Nature 467, 7313 doi: 10.1038/nature09359 ある物理系を量子ビットとして利用するには、信頼性の高い調製、操作、および測定プロトコルが必要になる。光活性な量子ドットのスピンは、これらを実現できる可能性があるものの1つであり、最近の実証例で、高い忠実度の調製と超高速のコヒーレント操作が既に示されている。その最後の課題、すなわち電子スピンの単一ショット測定は、これら3つの中で最も難しいことがわかっており、これまでは時間平均された光学測定の結果しか報告されていない。単一量子ドットにおける光学的なスピン読み出しの主要な障害は、スピン状態を調べるのと同じレーザーが、測定されているスピンも反転させる点にある。本論文では、ゲート制御した量子ドット分子を使い、量子ドット共鳴蛍光の間欠性を介して、実時間で単一電子のスピン状態を測定できることを示す。この量子ドット分子は、その単一量子ドット版とは異なり、状態の調製、操作、測定を別々の独立した光学遷移に対して行い、電子のスピン状態を調べるのに同じ遷移を使わなければならないジレンマから逃れることができる。 Full Text PDF 目次へ戻る