Letter 細胞:紡錘体非依存的な分裂溝の位置決定経路 2010年9月2日 Nature 467, 7311 doi: 10.1038/nature09334 後生動物の細胞分裂では有糸分裂紡錘体によって分裂溝の位置が決定されるが、ほかの機構も存在するのかどうかはわかっていない。本研究では、ショウジョウバエ(Drosophila)の神経芽細胞において、紡錘体に依存しない分裂溝の位置決定機構があることを明らかにする。我々は、初期および後期の分裂溝タンパク質(Pavarotti、Anillinおよびミオシン)が、分裂後期開始時にPins表層極性経路によって神経芽細胞の基底側表層に限局し、それによって、紡錘体が全く存在しない場合でも、基底側に移動した位置で分裂溝を誘導されることを示す。紡錘体に回転またはずれが生じると、初期に極性によって誘導される基底側の分裂溝と、後期に紡錘体によって誘導される分裂溝の2種類が生じる。この紡錘体非依存的な分裂溝機構は、哺乳類の神経前駆細胞のような、高度に極性化した有糸分裂細胞にも関与していると思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る