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医学:マイクロRNA-21誘導性プレB細胞リンパ腫のin vivoモデルにおけるoncomiR依存

Nature 467, 7311 doi: 10.1038/nature09284

マイクロRNA(miRNA)は、最近発見された低分子RNAのグループに属し、転写後の段階で遺伝子発現を制御する。miRNAは発生と細胞固有の性質の確立に非常に重要な機能をもち、miRNAの代謝または発現の異常が、がんなどのヒト疾患と関連することが明らかにされている。miRNA機構の構成因子とmiRNAそれ自身は、分化、増殖、アポトーシスといった、がんで変化する多くの細胞過程に関与している。oncomiRとよばれるいくつかのmiRNAは、がんでは発現レベルが異なり、また細胞の形質転換、腫瘍形成および転移に影響を与える能力をもち、がん遺伝子もしくは腫瘍抑制因子として作用する。「がん遺伝子依存」現象から、腫瘍形成が多段階的な特徴を示すにもかかわらず、ある単一のがん遺伝子を標的にすることで治療的価値が得られることが明らかになっており、oncomiR依存の可能性も提唱されてはいるが、いまだ証明はされていない。マイクロRNA-21(miR-21)は、今まで解析したほとんどのタイプの腫瘍で過剰に発現している特殊なmiRNAである。miR-21には多くの関心が集まっているが、がんとの関連を示唆するデータのほとんどは、miRNAプロファイリングによって得られたものであり、またin vitroでの機能解析に限られている。がんにおけるmiR-21のin vivoでの役割を調べるため、我々はCreおよびTet-offの技術を使い、miR-21を条件的に発現するマウスを作出した。本論文では、miR-21の過剰発現により悪性のプレB細胞悪性リンパ腫様の表現型がもたらされることを示し、これによりmir-21が正真正銘のがん遺伝子であることが明らかになる。miR-21を不活化すると腫瘍は数日以内に完全に退縮するが、その原因の一部はアポトーシスによるものであった。これらの結果は、腫瘍がoncomiR依存になりうることを証明し、また、miR-21のようなmiRNAの薬理学的な不活性化によってヒトのがんを治療する取り組みを支持するものである。

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