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細胞:NRMTは、RCC1と網膜芽細胞腫タンパク質をメチル化するα-N-メチルトランスフェラーゼである

Nature 466, 7310 doi: 10.1038/nature09343

α-アミノ基の翻訳後メチル化は30年以上も前に細菌のリボソームタンパク質L16とL33で初めて見つかったが、その機能も、この修飾にかかわる酵素系もほとんど全く解明されていない。その後、細菌と真核生物のタンパク質でα-N-メチル化されるものがほかにもいくつか見つかったが、α-N-メチル化の生物学的機能がわかっているのはRanグアニンヌクレオチド交換因子RCC1だけである。RCC1がメチル化されない変異体はDNAに対する親和性が低下し、有糸分裂の異常がみられるが、メチル化を行うメチルトランスフェラーゼが判明していないために、この修飾のさらに詳しい性質はわかっていない。菌類と動物のN末端がメチル化されているタンパク質には、特有のN末端モチーフとしてMet-(Ala/Pro/Ser)-Pro-Lysが必ず含まれていて、これらは同じ未知の酵素の標的になっていると考えられる。開始Metが切断されると、露出したα-アミノ基がモノメチル化、ジメチル化、トリメチル化される。今回我々は、1つ目に当たるα-N-メチルトランスフェラーゼを同定し、N末端RCC1メチルトランスフェラーゼ(N-terminal RCC1 methyltransferase;NRMT)と名付けた。基質の結合とRCC1の変異解析によって、NRMTの認識配列が決定され、メチル化の新しい標的が多数同定できた。その中には、SET(TAF-I、PHAPIIともよばれる)やretinoblastomaタンパク質(RB)も含まれる。NRMTのノックダウンによって、メチル化異常RCC1変異体にみられる多極紡錘体という表現型が再現され、正常な二極紡錘体の形成と染色体分離に、α-N-メチル化が重要な役割を担うことが明らかになった。

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