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海洋:分類群を越えた海洋生物多様性の全球的なパターンと予測因子

Nature 466, 7310 doi: 10.1038/nature09329

種の豊かさの全球的なパターンとその構造化する力は、ダーウィン以来、生物学者たちの関心を集め、生態、進化および生物保全に関する現代の研究に不可欠の背景となっている。人為的な影響および系統立った保全計画の必要性から、地域から全球に及ぶスケールでの多様性のパターンと諸過程の解析がさらに求められている。陸地の多様性パターンとその予測因子は多くの分類群について知られているが、全球的な海洋生物多様性についての理解は陸地よりも限られており、最近の諸知見では、広く受け入れられている陸上についてのパラダイムとの顕著な違いが、いくつかあることが明らかになっている。今回我々は、動物プランクトンから海洋哺乳類に至る13の主要な動物種グループ全体にわたる種の豊かさの全球的なパターンと予測因子を検証した。2つの大きなパターンが明らかになり、沿岸種グループは西太平洋で最大の多様性を示したが、外洋種グループは一貫して、すべての大洋の広い中緯度帯の全体で、多様性のピークを示した。空間的な回帰分析から、海面水温が、13の分類群のすべてにわたって多様性と高い関連性を示す唯一の環境的予測因子であることが明らかになった。沿岸種については、生息域の利用可能性と歴史的要因も重要であったが、ほかの予測因子の重要性は低かった。種の豊かさが高い海域は、人間の影響が中程度かそれより高い海域に偏って集中していた。これらの知見は、分類群を越えた海洋生物多様性の構造化における水温もしくは運動エネルギーの基本的な役割を示し、また、海洋水温の変化が、人間によるほかの影響と連動して、海洋における生物の全球的な分布を最終的に再編成する可能性を示している。

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