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細胞:5mCから5hmCへの変換、ES細胞の自己複製、内部細胞塊の特異化にTetタンパク質が果たす役割

Nature 466, 7310 doi: 10.1038/nature09303

DNAメチル化は、最も詳しく解明されているエピジェネティック修飾の1つである。DNAメチル化を触媒する酵素は解明されているが、脱メチル化を行う酵素は見つかっていない。最近の研究によって、ヒトTET1タンパク質が、DNAの5-メチルシトシン(5mC)から5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)への変換を触媒できるらしいことがわかり、DNAの脱メチル化がTet1を介して行われる過程である可能性が出てきた。今回我々は、この研究をさらに進めて、マウスの3種類のTetタンパク質であるTet1、Tet2、Tet3のすべても、同様の反応を触媒することを示す。Tet1は、Nanogの発現維持により、マウスの胚性幹(ES)細胞の維持にも重要な役割を果たしている。Tet1のノックダウンによってNanogを下方制御すると、それに相関してNanogプロモーターがメチル化されることは、Tet1がDNAメチル化状態の調節にかかわっていることを裏付けている。また、着床前の胚でTet1をノックダウンすると栄養外胚葉への分化の偏りが生じる。したがって、今回の結果はTetタンパク質の酵素活性を明らかにしただけでなく、Tet1がES細胞の維持や内部細胞塊の細胞運命指定にも役割を果たしていることを実証している。

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