Letter

進化:複雑な社会への進化的移行と乱婚

Nature 466, 7309 doi: 10.1038/nature09335

低レベルの乱婚による集団内の近縁度の上昇が協同的行動の進化に有利に働くことは、理論によって予測されている。しかし、脊椎動物では、血縁関係のない個体間に協同作用が認められる場合も多く、記録されている乱婚率も最も高い部類に入る。今回我々は、鳥類267種の系統発生解析によって、この見かけ上の不一致を解決し、協同的な繁殖が乱婚の少なさと関連していること、協同的な種では乱婚が少ないほうが援助行動が多くみられること、乱婚が中程度だと血縁識別が生じやすいことを明らかにした。今回の結果を総合すると、協同的社会への移行や協同的社会からの移行を説明するうえで、乱婚性が全分類群にわたる統一的な特徴の1つであることが示唆される。

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