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遺伝:ヒストンH3リジン27メチルトランスフェラーゼによるヘテロクロマチンDNA複製の調節

Nature 466, 7309 doi: 10.1038/nature09290

DNA複製は、多数の経路の働きにより、1細胞周期当たり1回しか起こらないようになっている。これらの経路は、複製起点とよばれるゲノムの特定の部位に集積する複製前複合体の活性を厳密に制御することにより、再複製を阻止している。本論文では、相同なヒストン3リジン27(H3K27)モノメチルトランスフェラーゼであるARABIDOPSIS TRITHORAX-RELATED PROTEIN5ATXR5)およびATXR6が、特定のゲノム領域で再複製を誘導することを示す。これらの領域のほとんどは、シロイヌナズナ(Arabidopsis)ゲノムのトランスポゾンおよびその他の反復エレメントやサイレントエレメントに当たる。また、これらの部位では、H3K27モノメチル化のレベルが高く、触媒SETドメインの変異のみで再複製による異常を引き起こすのに十分である。またATXR5およびATXR6の変異は、トランスポゾン発現も上昇させ、植物の発生時に多面発現効果をもつ。これらの結果は、シロイヌナズナでヘテロクロマチンの過剰複製を防ぐ新たな経路を明らかにしている。

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