Letter 物理:La2CuO4+yにおける格子間酸素のスケールフリー構造組織化 2010年8月12日 Nature 466, 7308 doi: 10.1038/nature09260 高転移温度(高Tc)銅酸化物超伝導体などの遷移金属酸化物の微細構造が複雑であることはよく知られている。これは特に、バルク特性に影響を与える格子間酸素や酸素空孔が存在するときに当てはまる。例えば、Sr2O1+yCuO2、YBa2Cu3O6+yおよびLa2CuO4+yでは、超伝導CuO2面を隔てるスペーサー層の格子間酸素で秩序化現象が起こり、正孔濃度が変化しなくても転移温度が上昇する。また、複雑系ではスケール不変な構造組織化がしばしば起こることが知られているが、高Tc物質ではこれまで発見されていない。今回我々は、La2CuO4+y高Tc超伝導体のLa2O2+yスペーサー層における格子間酸素の秩序化が、最大限界サイズ400 µmのフラクタル分布を特徴とすることを報告する。興味深いことに、ドーパントのこのようなフラクタル分布は、高温で超伝導を促進するらしい。 Full Text PDF 目次へ戻る