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遺伝:遺伝子末端に結合する新種のヒトRNAは新規RNA複写機構の存在を示唆している

Nature 466, 7306 doi: 10.1038/nature09190

ヒト細胞に含まれる200ヌクレオチド未満の低分子RNA(sRNA)の種々の技術を用いたプロファイリングからは、sRNAが予想外に複雑であることと、数十万種のsRNAが存在することが明らかになっている。遺伝学的研究およびin vitro研究からは、これらのRNAはもっと長い転写産物の分解産物というだけでなく、実際に機能をもっている可能性が示されている。さらに、sRNAなどのRNAのプロファイリングでは、新たな転写産物が見つかっただけでなく、細胞中で機能している新規生化学的経路の存在と特性がはっきりと予測されている。例えば、ヒト細胞のsRNAプロファイリングからは、切断RNAに作用する未知のキャッピング機構の存在が示され、その生化学的構成成分が後に同定された。今回我々は、ゲノムにコードされない5′ポリU尾部をもつ新規な種類のsRNAがヒト細胞に含まれることを示す。このようなRNAが遺伝子末端、特に既知のmRNAのまさに3′最末端に存在することは、RNAの複写を行える内因性生化学的経路でまだ性質がわかっていないものが細胞に存在することを強く示している。我々は、この経路が複数の遺伝子に作用でき、特に翻訳装置の転写産物をコードする構成成分の近くに多く存在することを明らかにした。また、遺伝子の周囲にはキャッピングされやすいセンス鎖側の3′ポリアデニル化sRNAも存在することも示した。

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