Letter 材料:液体–空気界面で自己集合した2成分ナノ結晶超格子膜 2010年7月22日 Nature 466, 7305 doi: 10.1038/nature09188 マイクロメートルサイズの多成分コロイドやナノ結晶の自発的組織化による超格子の形成は、ナノメートルスケールでの集合過程の解明に重要であり、また機能性デバイスをボトムアップ式で作製するうえで非常に興味深い。特に、2種類のナノ結晶の共集合による2成分ナノ結晶超格子(binary nanocrystal superlattice;BNSL)の形成には、最近かなりの注目が集まっている。それは、この技術によって、構成要素であるナノ結晶成分の組織化と相互作用に由来する、精密に制御された特性をもつメタ材料を設計する、安価でプログラム可能な方法が得られるからである。困難ではあるが、大型BNSLの成長と操作は、この新種の材料を詳しく調べるのに重要である。今回我々は、任意の基板に容易に転写できるセンチメートルスケールの均一なBNSL膜を成長させる一般的な方法を報告する。この方法は、液体–空気界面での多成分ナノ結晶の集合に基づくもので、現行の集合方法に伴う制約が回避されて、ナノ結晶系デバイス作製のためのどんな基板上でのBNSL集積も可能になる。我々は、大面積(1.5 mm × 2.5 mm)BNSL膜を組み込んだ磁気抵抗デバイスの作製を実証した。磁気輸送測定により、デバイスの磁気抵抗がBNSLの構造(化学量論)に依存することがはっきり示された。また、BNSLは転写できることから、自立膜などのこれまで得られなかった複雑な構造体の作製が可能になる。 Full Text PDF 目次へ戻る