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宇宙:カイパーベルト天体55636の星食から求められたサイズとアルベド

Nature 465, 7300 doi: 10.1038/nature09109

カイパーベルトは小さな天体(カイパーベルト天体;KBO)の集合体で、海王星の軌道の外側に位置しており、惑星と同時期に形成されたと考えられている。KBOはサイズが小さく、はるか遠方に位置するために研究が難しい。KBO 55636(2002 TX300)は、水氷に富んだハウメアKBO衝突天体族に属する。ハウメア族は太陽系の中で最も高い反射率をもつ天体群である。力学的計算で、KBO 55636を生成した衝突は少なくとも10億年前に起こったことが示されている。本論文では、2009年10月9日(世界標準時)にKBO 55636が起こした星食の複数弦の観測について報告する。KBO 55636 は、円形の解を仮定すれば145±5 kmの平均半径をもつことがわかった。可能な楕円形状を考慮すれば、幾何学的アルベドはVバンドの測光観測で0.88+0.15−0.06であり、このことからKBO 55636はこれまで考えられていたよりも小さく、その母天体と同様に高い反射率をもつことが確定した。力学的年齢からは、KBO 55636には活発な表面更新機構があるか、あるいは、太陽系外縁部では新鮮な水氷が10億年の時間スケールで存続できるかのどちらかであることが示唆される。

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