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細胞:ユビキチン依存的なDNA損傷バイパスとゲノム複製は分離可能である

Nature 465, 7300 doi: 10.1038/nature09097

複製後修復(post-replication repair;PRR)は、細胞がDNAの複製中に損傷を回避または克服できるようにする経路である。真核生物の損傷バイパスは、RAD6経路の構成要素を介して複製クランプPCNAをユビキチン化することにより活性化される。PCNAのモノユビキチン化では、損傷に耐性のあるDNAポリメラーゼによって変異原性の損傷乗り越え合成が可能となるのに対し、損傷のない姉妹染色分体への鋳型の切り替えが関係するらしい無謬性経路にはポリユビキチン化が必要となる。細胞周期内でPRRが起こるタイミングおよび複製フォークとの位置関係のどちらについても、PCNAユビキチン化の下流で必要な因子と同様、詳しいことはほとんど明らかにされていない。今回我々は、RAD6経路が通常S期に作動していることを実証する。しかし、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)にDNA損傷バイパスを誘導させる系を用いることにより、この過程はゲノム複製からは時間的・空間的に分離可能であり、したがって、増殖時のPRR箇所を直接視覚化および定量化できることを明らかにする。我々は、S期中もS期後も、紫外線照射によって誘発された損傷は主として損傷乗り越え合成によって回避され、無謬性経路はバックアップ・システムとして機能することを見いだした。今回の試みでは、同調細胞群におけるPRR箇所の分布が明らかになった。これにより、複製中および複製後に細胞がゲノムの損傷を処理する機序についての詳細な解析が可能となるだろう。

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