Letter

物理:133Snの一粒子状態を通じて調べられた132Snの魔法性

Nature 465, 7297 doi: 10.1038/nature09048

原子核には殻構造があり、「魔法数」個の中性子や陽子をもつ原子核は、原子物理学における希ガスに類似している。中性子数と陽子数が共に標準的な魔法数である原子核は、これまで10個しか知られていない。原子核の殻模型は、中性子や陽子が、ほかのすべての核子が作る平均場のもとで離散的な量子数をもつ軌道上を独立に運動しうるという考え方に基づいて作られている。特異核の閉殻の外側の一粒子状態の性質を知ることは、核構造や核合成(例えば重い元素の約半分の生成に関与するr過程)の基本的な解明に重要である。しかし、特異な二重魔法核の外側の一粒子状態の性質については、寿命が短いために知見が乏しい。今回我々は、短寿命の132Snの二重閉殻の外側にある133Snの準位の一粒子性を測定した。これには、核子を1つ核に移行させるという逆運動学的手法を用いた。測定された一粒子状態は純粋で、132Snの魔法性を明確に示している。

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