Letter 構造生物学:ダイナミン様MxAのストーク部分でのオリゴマー形成の構造基盤 2010年5月27日 Nature 465, 7297 doi: 10.1038/nature08972 インターフェロンにより誘導されるダイナミン様ミクソウイルス耐性タンパク質1(MxA、MX1ともよばれる)GTPアーゼは、インフルエンザウイルスのような病原体に対する細胞自律的な自然免疫の重要なメディエーターである。MxAの一部は滑面小胞体とゴルジ体との中間に当たる区画のCOPI陽性膜に局在するが、感染時点でウイルス複製部位へと再配置され、必須のウイルス構成要素の誤選別を促進する。MxAでは、ダイナミン様GTPアーゼの中間ドメインおよびGTPアーゼエフェクタードメインから構成されるストーク部分が、オリゴマー形成を媒介しGドメインから標的構造へのコンホメーション変化を伝達すると考えられている。しかし、ストークの分子構造はまだわかっていない。今回我々は、ヒトMxAストークの結晶構造を報告する。このストークは、4本のへリックスがバンドルの形に折りたたまれており、結晶中では、この構造が3つの界面と1つのループが含まれる十字状パターンを作る形で緊密なオリゴマーを形成していた。これらの相互作用部位それぞれでの変異により、MxAの自然に起こる集合、オリゴマー形成、膜結合、抗ウイルス活性が阻害される。これらの結果から、我々は、ダイナミンのオリゴマー形成と誘導性のGTP加水分解に対する構造モデルを提案する。これは、以前の構造予測と一致しており、ダイナミンファミリーのすべてのメンバーの機能に大きくかかわっている。 Full Text PDF 目次へ戻る