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薬学:抗マラリア薬リード化合物同定への出発点となる多数の化合物

Nature 465, 7296 doi: 10.1038/nature09107

マラリアは、プラスモディウム(Plasmodium)属の原虫によって引き起こされる重篤な伝染病である。薬剤耐性株は広範囲にわたってみられ、1996年以降は化学的に新しい種類の抗マラリア薬の臨床導入がないため、最近では最新の薬剤でも効きにくい原虫株が出現している。我々は、熱帯熱マラリア原虫(P. falciparum)の阻害剤を発見するべく、グラクソ・スミスクライン社の化学物質ライブラリーにある200万種類近くの化合物をスクリーニングし、そのうち1万3,533の化合物が2 µMの濃度で原虫の増殖を最低でも80%抑制することを確認した。さらに8,000以上の化合物では、多剤耐性株Dd2に対する強い効果もみられた。大半(82%)の化合物は、社内プロジェクトに由来するものであり、マラリア研究界では新規の物質である。これまでの分析データを用いた解析から、プロテインキナーゼの阻害や宿主–病原体相互作用に関連する標的など、抗マラリア作用の新しい機序がいくつか示唆されている。今回、これらの化学構造および関連データを公開し、リード化合物同定の試み、並びに本疾患への研究の進歩を促す。

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