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宇宙:ヘリウム過剰な伴星を伴う白色矮星を起源とする暗い型の超新星

Nature 465, 7296 doi: 10.1038/nature09056

超新星は2つの異なる物理過程から生じると考えられている。大質量で短命な星の中心核が重力崩壊を経て爆発する間に、通常は太陽の数倍の質量が放出される。これらはIb/c型およびII型の超新星として出現すると考えられ、若い星の種族に関連してみられる。対照的に、チャンドラセカール限界に達する質量で、炭素と酸素の中心核をもつ白色矮星の熱核反応の爆轟からは、Ia型超新星が生成すると考えられている。そのような超新星は若い星と古い星の環境の両方で観測されている。本論文では、近傍の孤立銀河NGC 1032のハロー中に存在する、暗いIb型超新星SN 2005Eについて報告する。この超新星が占める位置付近の「古い」環境と、推定される放出物質の質量が非常に小さい(太陽質量のおよそ0.3倍)ことは、重力崩壊を起源とする考えに対する強い反論となる。分光学的観測と解析から、ヘリウム燃焼生成物質が支配する大きな放出速度が示されたことで、この星があまり明るくない星であるとか、通常のIa型超新星であるといった可能性は除外される。SN 2005Eはおそらく、連星系中のヘリウムが降着している白色矮星であったと考えられる低質量の古い前駆天体から生じたと我々は結論する。放出物質は、ほかの型の超新星で観測されるよりも多くのカルシウムと、おそらく大量の放射性44Tiを含んでいる。

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