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発生:Winglessモルフォゲンによる翅の新規の色彩パターン形成

Nature 464, 7292 doi: 10.1038/nature08896

多くの動物の体にみられる複雑で幾何学的な色彩パターンは、行動や生態に重要な役割を担っている。ある種のパターン形成はかなりの理論的研究の対象となっているものの、色彩パターンの形成や進化を引き起こす実際の機構についてはほとんどわかっていない。本研究では、ショウジョウバエの一種Drosophila guttiferaの翅にみられる複雑な斑紋パターン形成と進化について調べた。翅の斑紋は、Winglessモルフォゲンにより誘導されることがわかった。このモルフォゲンは、翅構造の発生を制御する既存の位置情報によって指定される、多数の別個の部位で発現する。さらに、この複雑な斑紋パターンは、新たな部位にWingless発現を転用することによって、より単純な斑紋から進化したことを示す。既存のパターンの上に新たなパターンを重ね合わせることで発生および進化する複雑なデザインのこのような例は、ほかの動物でも広くみられると思われる。

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