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医学:ミグラスタチン類似体はファシンを標的として腫瘍転移を防ぐ

Nature 464, 7291 doi: 10.1038/nature08978

腫瘍の転移は、がん患者に最も多くみられる死因であり、腫瘍転移を防ぐ新たな治療薬の開発は急務である。ミグラスタチンは放線菌が分泌する天然物質であり、マクロケトンなどの合成ミグラスタチン類似体は、転移性腫瘍の細胞移動、浸潤、転移に対する強力な阻害剤である。本研究では、このようなミグラスタチン類似体が、アクチンフィラメント束化タンパク質であるファシンを標的とし、その活性を阻害することを示す。X線結晶構造解析により、ミグラスタチン類似体がファシン上のアクチン結合部位の1つに結合することが明らかになった。今回の結果から、ファシンのようなアクチン細胞骨格タンパク質が、がん治療のための新たな標的分子として探索の対象となりうることが示され、微小管タンパク質チューブリンに対しても同様のことが考えられる。

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