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細胞:長い非コードRNAであるHOTAIRはクロマチン状態を再プログラム化してがん転移を促進する

Nature 464, 7291 doi: 10.1038/nature08975

大型介在性非コードRNA(lincRNA)は、ゲノムで広く転写されるが、それらがヒト疾患に関与しているのかどうかはよくわかっていない。遺伝子量補償、インプリンティングおよびホメオティック遺伝子の発現についての最近の研究から、各lincRNAが、DNAと特定のクロマチンリモデリング活性の間の接点として機能する可能性が示唆されている。本論文では、HOX遺伝子座のlincRNAが、乳がん進行過程で系統的に脱調節されることを示す。HOTAIRとよばれるこのlincRNAは乳がんの原発巣および転移巣で発現が上昇しており、また、原発巣でのHOTAIR発現レベルは、最終的に起こる転移や死亡の強力な予測因子となる。上皮がん細胞でHOTAIRを強制発現すると、Polycomb repressive complex 2(PRC2)のゲノム全体にわたる再標的化が誘導され、局在パターンが胚性繊維芽細胞によりよく似たものになり、PRC2依存的にヒストンH3リジン27メチル化の変化、遺伝子発現、およびがんの浸潤性や転移性の増大が起こった。逆に、HOTAIRの喪失は、がんの浸潤性、特に過剰なPRC2活性を有する細胞の浸潤性を抑制する。これらの知見は、lincRNAががんのエピゲノムを調節する能動的役割を担うこと、また、がんの診断と治療の重要な標的である可能性を示している。

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