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細胞:翻訳中の1個のリボソーム上でのtRNA移動の、コドンレベル分解能でのリアルタイム観察

Nature 464, 7291 doi: 10.1038/nature08925

リボソームによる翻訳は複雑な機構で起こり、多数の核酸とタンパク質リガンドの協調のとれた相互作用がかかわっている。今回我々は、ゼロモード導波路(ZMW)と精巧な検出装置を使って、生理的濃度であるマイクロモルレベルのリガンド濃度での、翻訳のリアルタイム観察を可能にした。各コドンでの翻訳は、翻訳中のリボソームに異なった蛍光色素分子で標識した運搬RNA(tRNA)を安定的に結合させることにより観察される。これによって、リボソームに結合したtRNA分子の種類、さらにそれに対応するメッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列が直接検出できる。翻訳中の1個のリボソーム上でtRNAの移動を観察し、mRNA分子の各コドンでリボソームに同時に結合しているtRNA分子の数を決定した。その結果、リボソームに2個のtRNA分子が結合している時間はごく短いことや、E(exit)部位からの脱アシル化tRNAの遊離はA(アミノアシルtRNA)部位tRNAの結合とは共役せずに、転位の直後に起こることがわかった。ここに概略を示した方法は、mRNAの塩基配列や翻訳の機構および調節の研究に、幅広く応用できるだろう。

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