Article 医学:ヒトがんの体細胞性コピー数変化の全体像 2010年2月18日 Nature 463, 7283 doi: 10.1038/nature08822 腫瘍が形成される際にカギとなる役割をもつ遺伝子を発見する強力な方法は、ヒトがんにおいて頻繁に変化がみられるゲノム領域の同定である。本論文では、大部分が26の組織型に属する、3,131個のがんサンプルの体細胞性コピー数変化(SCNA)についての高解像度解析を示す。我々は、いくつかのがん種で有意に高い頻度で変化がみられる局所的SCNA領域を、158同定した。このうちの122は、これらの領域内に位置する既知のがん標的遺伝子の存在によって説明できないものである。アポトーシス調節因子であるBCL2ファミリーやNF-κB経路などのいくつかの遺伝子ファミリーが、これらの局所的SCNA領域中に多くみられる。MCL1やBCL2L1の抗アポトーシス遺伝子周辺の増幅がみられるがん細胞の生存は、これらの遺伝子の発現に依存していることがわかった。また、個々の種類のがんで同定されたSCNAの大多数が、複数種のがんに存在することを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る