Review Article 気候:気候変動の研究と評価のための次世代シナリオ 2010年2月11日 Nature 463, 7282 doi: 10.1038/nature08823 気候変動の科学と観測の進歩によって、地球の気候システムに固有の変動や、人類と自然が及ぼす影響に対して示すと思われる気候システムの応答について、より明瞭な理解が得られつつある。気候変動が環境と社会に及ぼす影響は、地球システムが放射強制の変化に対して示す応答のみならず、人類が技術や経済、ライフスタイル、政策の変化を通してどのように対処するかにも依存する。気候変動を引き起こす将来の強制や気候変動への応答には大きな不確実性が内在するため、異なる応答の選択によりどのような帰結が生じるのかを調べるには、将来のシナリオを用いることが必要になる。現在まで、そのようなシナリオでは、気候変動の緩和や適応策などの重要な可能性が適切に調査されておらず、また、物理学、生物学、社会科学の研究者間の情報交換を遅らせる研究過程に依存していた。本論文では、国際社会が直面している気候変動に関する最も困難かつ重要な問題のいくつかを調べるための、妥当と思われるシナリオを作成する新しい過程について述べる。 Full Text PDF 目次へ戻る