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薬学:ベンゾジアゼピン類依存症の神経基盤

Nature 463, 7282 doi: 10.1038/nature08758

ベンゾジアゼピン類は臨床場面や快楽追求目的で広く用いられている薬だが、人によっては依存症になる。依存性薬物類は、中脳辺縁系の報酬経路でドーパミンの濃度を上げ、持続的なシナプス適応状態を作り出して、やがて病的な行動を引き起こすことがある。しかし、ベンゾジアゼピン類の依存性誘発の神経基盤については、不明なままである。今回我々は、ベンゾジアゼピン類が、腹側被蓋野でドーパミンニューロン近傍の介在ニューロン上のGABAA(A型γ-アミノ酪酸)受容体を正方向に調節して、ドーパミンニューロンの発火を増加させることを明らかにする。この脱抑制は、介在ニューロン上のα1サブユニットを含むGABAA受容体によっており、ドーパミンニューロンへの興奮性求心終末に、薬物誘発性のシナプス可塑性を引き起こして、薬物強化の原因になる。全体として、今回の知見は、ベンゾジアゼピン類が腹側被蓋野でのα1-含有GABAA受容体の細胞型特異的な発現を介して、ほかの依存性薬物と共通する典型的な薬理学的特徴を示すことを実証している。同時に、α1への作用をもたないサブユニット選択的なベンゾジアゼピン類ができれば、依存性傾向を免れる可能性をも示している。

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