Letter 地球:地球の核内での帯状流形成 2010年2月11日 Nature 463, 7282 doi: 10.1038/nature08754 帯状流は、自然界では珍しくない存在である。よく知られた例としては、巨大ガス惑星の大気にみられる帯状ジェット流や、地球の海洋でみられる緯度によって方向の変わる東西流がある。また、核融合実験装置内で自己形成される帯状流も詳しく研究されている。これらの帯状流に共通する特徴は、乱流系の中で自発的に生じているということである。地球の外核は乱流状態にあると考えられるので、外核の液体鉄の中でも帯状流が生じている可能性がある。本論文では、現在可能な最も低い低粘性領域での地球ダイナモの数値シミュレーションを行い、外核の新しい対流構造を見いだした。それは、外核の内側部分では放射形のシート状プルーム対流を、外側部分では円筒形の西向き帯状流をもつ、一種の二重対流構造である。この対流構造によるダイナモ作用により生成された強い双極子磁場のもとでも、帯状流を伴うこの二重対流構造は安定に存在することを数値的に確認した。 Full Text PDF 目次へ戻る