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免疫:脂肪組織に存在するc-Kit+Sca-1+自然免疫リンパ系細胞によるTH2サイトカイン産生

Nature 463, 7280 doi: 10.1038/nature08636

自然免疫応答は、感染初期にさまざまな微生物と対抗する際に重要である。ナチュラルキラー(NK)細胞は、Tリンパ球やBリンパ球とは異なり、抗原受容体は発現していないが、ウイルス感染細胞に対して速やかに細胞傷害活性を発揮し、また、さまざまなサイトカインを産生する自然免疫系のリンパ球である。今回我々は、腹腔の脂肪組織に存在する新規リンパ球集積構造に局在する新しいタイプの自然免疫リンパ系細胞について報告する。これらの細胞は、Lin(lineage)マーカーは発現せずに、c-Kit、Sca-1(Ly6aとしても知られている)、IL7RおよびIL33Rを発現している。同様のリンパ球集積は、ヒトとマウスの腸間膜の両方に見つかった。そこで我々は、この組織を「FALC」(fat-associated lymphoid cluster)と名付けた。FALCに存在するLinc-Kit+Sca-1+細胞は、リンパ系前駆細胞やリンパ組織誘導細胞とは異なる。これらの細胞はIL2に応答して増殖し、IL5、IL6やIL13といったTH2サイトカインを多量に産生する。IL5とIL6はB細胞の抗体産生とB1細胞の自己複製を調節する。実際、FALC Lin c-Kit+Sca-1+細胞は、B1細胞の自己複製を支持し、IgA産生を増強する。IL5とIL13は、アレルギー性炎症や蠕虫感染に対する防御を媒介する。FALC Linc-Kit+Sca-1+細胞は、蠕虫感染後およびIL33に応答して多量のIL13を産生し、蠕虫排除に非常に重要な一段階である杯細胞の過形成を誘導する。FALC Lin c-Kit+Sca-1+細胞を欠損したマウスでは、そのような杯細胞過形成は誘導されなかった。したがって、FALCのLinc-Kit+Sca-1+細胞はTH2型の自然免疫リンパ系細胞であり、我々はこの細胞をナチュラルヘルパー細胞とよぶことを提唱する。

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