Letter 宇宙:質量約0.9 M◎の等質量白色矮星の合体で生じた暗いIa型超新星 2010年1月7日 Nature 463, 7277 doi: 10.1038/nature08642 Ia型超新星は、CO(炭素–酸素)白色矮星が熱核爆発した結果であると考えられている。既存のモデルによって、観測された特徴はおおむね説明されているが、暗い1991bg様の超新星はその例外である。Ia型超新星イベントは、2つの白色矮星の合体により形成されるのではないかとずっと以前から考えられてきたが、シミュレーションでは爆発を生み出すことがこれまでできていない。本論文では、等質量をもつ2つの白色矮星の合体で暗い爆発が生じるというシミュレーションについて報告する。ただしこれには、1つの共通外層をもつ段階と、それぞれの星の質量が0.9 M◎という前提が必要である。光度曲線は幅が広すぎるが、合成されたスペクトル、赤い色、遅い膨張速度は、すべて暗い1991bg様の超新星イベントについて観測された結果に近い。質量比は1よりもわずかに小さくなることがあるが、それでも暗い爆発イベントは作り出せる。しかし、星の質量は0.83〜0.9 M◎の範囲になくてはならない。 Full Text PDF 目次へ戻る