Letter 発生:JAK2はヒストンH3Y41をリン酸化してHP1αをクロマチンから除去する 2009年10月8日 Nature 461, 7265 doi: 10.1038/nature08448 染色体転座や点突然変異によるJanus kinase 2(JAK2)の活性化は、血液の悪性腫瘍で頻繁にみられる。JAK2は非受容体型チロシンキナーゼであり、細胞質内シグナル伝達カスケード反応の誘導により、さまざまな細胞過程を調節している。本研究では、ヒトJAK2が造血細胞の核に存在し、ヒストンH3の41番目のチロシン(Y41)を直接リン酸化することを示す。ヘテロクロマチンタンパク質1α(HP1α)は、そのchromo-shadowドメインを介してH3のこの部位に特異的に結合するが、HP1βは結合しない。JAK2によるH3Y41のリン酸化は、HP1αのこの結合を阻害する。ヒト白血病細胞でのJAK2活性の阻害は、造血系がん遺伝子lmo2の発現と、そのプロモーターでのH3Y41のリン酸化の両方を低下させ、同じ部位へのHP1αの結合を同時に上昇させる。これらの結果は、H3Y41のリン酸化という、核内におけるJAK2のこれまで知られていなかった役割を明らかにし、正常な造血や白血病に関連する2つの遺伝子jak2とlmo2 の間の機構的結びつきを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る