Letter 細胞:Atg5/Atg7非依存性の新規マクロオートファジー機構の発見 2009年10月1日 Nature 461, 7264 doi: 10.1038/nature08455 マクロオートファジーは、オートファゴソーム/オートリソソームの形成を介して細胞内構成成分を分解する機構である。これまでは、Atg5やAtg7は哺乳類のマクロオートファジーに必要不可欠の分子であると考えられてきたが、今回我々は、Atg5あるいはAtg7を欠損したマウス細胞においても、種々のストレス刺激によりオートファゴソーム/オートリソソームが形成され、それを介したタンパク質分解が実行されることを発見した。microtubule-associated protein light chain 3(LC3、別名Map1lc3a)の脂質化によるLC3-IIの形成は、これまでマクロオートファジーのよい指標と考えられてきたが、Atg5/Atg7非依存性の新規マクロオートファジーではLC3-IIの形成はみられなかった。新規マクロオートファジー機構は、Ulk1(Unc-51-like kinase 1)やBeclin 1などのオートファジー関連タンパク質によって調節を受けた。また、新規マクロオートファジーでは、従来型のマクロオートファジーと異なり、隔離膜がトランスゴルジや後期エンドソーム由来の小胞とRab9依存的に融合することにより、オートファゴソームが形成されるらしい。in vivoで、Atg5非依存性新規マクロオートファジーは複数の胎児組織で検出された。また、赤血球の成熟過程でのミトコンドリアの除去においても機能していた。以上の結果は、哺乳類のマクロオートファジーには少なくとも2つの異なる経路、つまりAtg5/Atg7依存的な従来型のマクロオートファジー経路とAtg5/Atg7非依存的な新規マクロオートファジー経路が存在することを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る